第2回 猫月珈琲文化祭

南林間にある「まぼろしの珈琲屋 猫月cafe」で4月16日(日)に第2回 猫月珈琲文化祭が開催されました。

南林間の珈琲屋物語を主宰する、猫月cafeのまぼろしのマスターが、珈琲文化を築いていくという考えのもと、昨年から開催しているたくらみです。

第1回は、南林間の珈琲屋物語とは別の活動と考えて行いましたが、第2回を終了し、同じ地域で活躍されている皆さまのご協力を得られたなかでの取り組みと感じ、珈琲文化を築いていくというコンセプトを実現し始めていると感じましたので、こちらのブログにアップすることにしました。

記録として残していきたいと考えた最も大きな理由は、同じ地域で活躍され、猫月cafeを支えてくださっている皆さまのご協力を知っていただきたいという想いからです。

これまでも、第1回 猫月文化祭や猫月珈琲部、チーム猫月などお客様と一緒に取り組んでいる活動を通して、つながりや交流を深めてまいりました。その積み重ねなくして今回のたくらみは成しえなかったと思っています。本当に感謝しております。

協力店舗

SWAGAT大和名物大餃子の店サイヨー手作り弁当 野風、Eric Vegan Cafe、美と健康のゆくり

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さてここからは、第2回 猫月珈琲文化祭の様子をお伝えします。

第1部 手網焙煎作品展

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5人の方により手網で焙煎された8種類の珈琲を飲み比べました。同じ産地の珈琲でも焙煎する人の考え方や好みなどで、あじわいは大きく変わってきます。

今回は、電子レンジを使って水分を抜くことや、生豆をペンチで半分に割ってから焙煎をしたり、ステーキの焼き方を応用したりと遊び心で取り組んだ方々や、手網焙煎を始めて数回目の方などの「作品」が揃い、多様なあじわいを感じ、珈琲の味づくりを感じていただけたと思います。

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今回は、猫月珈琲部で一緒に活動をし、開業をされた「Cafeおくらいり」さんと「シモト珈琲」さん、開業を目指して勉強されている「Sakura Coffee Roasters」さんにもご協力をいただきました。

飲み比べにおいては、複数の珈琲を同じように淹れることが、大きなポイントになります。すみだ下町ブリューワーズカップのファイナリストでもあるCafeおくらいりのマスターには、その技術力を活かして珈琲を淹れていただきました。

 

第2部 珈琲抽出認定試験

「珈琲を淹れる」ということは、日本の文化のひとつと言ってもいいかもしれません。

そもそも、珈琲は江戸時代にポルトガルから日本にもたらされたものなので、「西洋のもの」ではありますが、その珈琲を「淹れる」というところに着目すると、日本人的な思想が強く反映されていると感じます。

実際、認定試験に参加された皆さまのお湯の注ぎ方の繊細さ、1滴ずつぽたぽたと点滴を続ける勤勉さ、一人ひとり淹れ方に工夫を凝らしている発想力は、きっと日本ならではなのかもしれないと思いました。

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珈琲を淹れているときの真剣な表情、審査員やSBCメダリストへの質問、アドバイスを聞いているときの姿勢は、うれしく感動すら感じる光景でした。

第3部 SBCファイナリストの饗宴

2016年10月に開催された、第5回すみだ下町ブリューワーズカップのメダリスト2名と、2015年に開催された第4回すみだ下町ブリューワーズカップのメダリストである、南林間の珈琲屋物語の主宰が腕前を披露しました。

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審査員からは、対流を起こさない、お湯の注ぎ方、おいしい珈琲の見分け方などのポイントについてアドバイスをいただきました。アドバイスを真剣に聞く、ピン!と張った空気は、珈琲を淹れるということへの情熱の証だと感じました。

さらに、2日後にはJHDC(ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ)決勝に出場する選手による、公開プレゼン練習も急きょ開催いたしました!

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決勝に向けての緊張感と意気込みの感じられる、約10分間は猫月cafe全体がひとつになるような感覚に包まれました。

4年前に南林間に生まれた小さな珈琲屋が、お客様や地域の皆さまとともに腕を磨き、珈琲を通してつながった方々との交流を深めることで、南林間に何が返せるだろうと考えて始めたのが「猫月珈琲文化祭」です。

学生時代は学校や大人たちが用意してくれた機会を、大人になったら自分たちで作ることができるんです。なにかひとつのことをみんなで一緒に取り組み、作り上げていくという体験をあじわいたくて、文化祭をたくらみました。

文化やお祭りは、もしかしたら作ろうと思ってできるものではないのかもしれません。それでも始めなければ作り上げていくことはできないと思います。小さな取り組みを続けていくことで、やがて大きな文化になるように…そんな願いを込めながら、これからも猫月珈琲文化祭を開催していきたいと思います。

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