むかし、父は私をよく喫茶店に連れて行ってくれた。
「く」の時に曲がった階段を上っていく喫茶店。
父は珈琲を注文し、私は厚切りのピザトーストを注文する。
その喫茶店はもうなくなってしまったけれど、あの厚いトーストとのびるチーズのピザトーストは、いまでも私の心の中にある。
南林間の珈琲屋物語